「東京⇄大阪の新幹線って1500円払ったら個室使えるの知らなかった」
この投稿が話題となり認知が広がった東海道・山陽新幹線ビジネスブース。新幹線のビジネス利用のシーンではセキュリティやミーティングなど個室があった方が都合がよい場面が多くあるのではないでしょうか?
今回はみなさんがきになるビジネスブースとそれに類似するサービスにどんなものがあるか調べてみました。
新幹線個室の「ビジネスブース」とはどんな部屋?
ビジネスブースとは新幹線での移動時間で、もっと自由に仕事がしたい方向けに2023年10月より順次導入された個室ワーキングスペースで、7号車「S Work車両」をご利用の方であればどなたでもご利用可能。
ビジネスブースを利用するメリットとしては以下のようなものがあります
- 周囲を気にせず、一時的な打ち合わせや電話、Web会議などに利用
- 室内にはテーブル、ハイチェア、コンセントを整備。
- 室内でも、接続時間に制限のない「S Wi-Fi for Biz」が利用可能。
出典: JR東海
話題となったXの投稿に対して集まったコメントを見ると「1500円で希望区間ずっと使える個室」と思った方が多いようですが、実際は時間貸しであったり、すべての新幹線車両に備えられているわけではないなど、利用には少し注意点がありますので、次のセクションからはそこを説明していきます。
個室ビジネスブースはどの新幹線にあるのか?
個室ビジネスブースが設置している新幹線は東海道新幹線と山陽新幹線に走っている「N700S(最新の車両)」となります。設置場所は7・8号車間デッキ部に導入しています。
ビジネスブースのルール – 予約・利用方法
サービス概要
提供区間 | 東京~博多間 |
利用人数 | 1グループ2名まで |
利用時間 | 10~60分で10分単位で選択可 |
利用対象 | 7号車ご利用のお客様 |
利用・予約方法
ご利用の順番の確保
- ブース内のタッチパネル、またはお座席に設置のリーフレット等から予約サイト
- 空き状況を確認し、予約詳細画面に遷移
- アカウントを作成しログイン
- 利用時間を選択し席をキープ
- 「利用番号」を確認
自分の順番が来たら・・・
- 自分の順番がきたら、ブースに移動
- 「利用番号」をブース内のタブレットに入力して利用開始
- 利用中は、タブレットのボタンからブースの施錠・解錠を操作できます。
- 「利用終了」を押して終了してください。
詳細はJR東海の特設サイトでもご確認できます。
利用値段
0~30分:10分あたり¥200
30~60分:10分あたり¥300
支払方法
ご利用開始時に各種クレジットカードにて承ります。
VISA、master card、JCB、American Expressが使えるようです
半個室なら1200円で使える「Pシート」
今まで説明してきた個室のビジネスブースは60分までといった時間の制限があります。また、数も少なく争奪戦が激しくなる可能性もあります。
そこで、個室ではないですが半個室でビジネスパーソンがより快適にお仕事ができる「Pシート」を紹介します。
Pシートの設置場所
Pシートが設置されているのは東海道・山陽新幹線(16両編成)「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の7号車です。
この7号車の1部がPシートとなっています。
※のぼりとくだりで座席番号が変わります
出典: traicy
Pシートとは
3人掛けシートの中央席に仕切りを置き、1人で1.5席分のスペースを使えるようにしたビジネス向けの新たな座席。6〜10列目の3人掛け座席の中央席(B席)を廃してパーティションを設置。窓側・通路側席(A・C席)の占有スペースを拡大させ、隣の座席からパソコンの画面が見えないようにした座席です。
出典: traicy
パーティションの台座部分には小物置きとドリンクホルダーが付いており、スマホやイヤホン、バッテリーなど、ちょっとしたものを置いておくのに便利。さらに、背面テーブルは手元にスライドさせると傾斜する機構を採用。ただし、スライドさせると必然的に傾斜する構造なので、駅弁を食べたりしたい場合は元の位置のままで使わないと不安定になるので注意が必要です。
Pシートのサービス概要
利用料金 | 普通車指定席のおねだんに1,200円を追加した額 |
利用人数 | 1名~ |
発売期間 | 通年 |
対象車両 | 東海道・山陽新幹線(16両編成) 「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」7号車(普通車指定席)グリーン車・自由席の設定はありません。 |
予約方法
インターネット予約※やJR各社のきっぷうりば(駅窓口や指定席券売機)でお買い求めいただけます。
詳しくはJR東海の特設サイトでご確認してください。
2026年に誰もが使える個室が登場予定!
まだ公式では『2026年度中』に配備予定と、詳細なことはお伝えできませんが、現在公表している概要は下記の通りです。
- 東海道新幹線のN700S車両の一部に、高いプライベート感・セキュリティ環境を備えた完全個室タイプの座席を順次導入
- 個室専用のWi-Fi、レッグレスト付きのリクライニングシート、個別調整可能な照明(明るさ)・空調(風量)・放送サイト用 (音量)等の設備・機能を整備予定
- オンライン等での打合せを気兼ねなく行いたいビジネスパーソン、プライバシーを重視されるお客様や周囲を気にせずゆっくりと寛ぎたいお客様など、様々なご利用層・ご利用シーンを想定
- 1編成につき、2室導入予定
「ビジネスブース」だけでなく、近い将来登場予定の個室をうまく利用すれば、列車の旅はより快適で魅力的なものになりそうです。