ツーブロック…この髪型が中・高生の校則に違反するとして話題を集めている。
行き過ぎた校則の見直しを巡り、千葉市教委は25日、市立中学・高校計56校のうち、髪型の「ツーブロック」を校則で禁止する学校が3年間で37校減り、中学校1校のみになったことを明らかにした。
学校もだいぶ寛容になりましたが、まだ禁止にしている学校もありますので、そんな学校に通いツーブロックのような髪型にしたい方のためにも校則にふれないツーブロックの抜け道のような髪型を調べてみました。
ツーブロックの定義とは?
理容師さんがおっしゃっていらツーブロックの定義とは「トップとサイドなど、頭の2つのエリアでカットの長さや種類を明確に変えるカット技法。」
長さやカットの異なるブロックが2つできることからこう呼ばれるようです。
女性の髪型だった? ツーブロック驚きの歴史
1980年代、日本にツーブロックを持ち込んだのは、現在東京に10店舗を展開するヘアサロン「SHIMA」の創業者、嶋義憲さん。ツーブロックは、当時の時代背景と強く結びつく髪型として日本に伝わったものとのこと。
参照: NHK首都圏ナビ
1980年代はボディコンシャスとワンレングスが流行したころですが、男女雇用機会均等法ができ、女性も男性と一緒に働けるんだということで、女性のメークやファッションも非常に迫力のある強さみたいなものが求められる時代でした。自分の言葉でものを言えるような、今までにないクールな強い女性像を表現する1つのスタイルとしてツーブロックが紹介されました
引用: NHK首都圏ナビ
ツーブロックが「禁止」の理由
ツーブロックが禁止の理由ですが明確な答えはなかなか調べても出てきませんでした。
しかし、苦し紛れなのかふわっとした理由はでてきたので、それを紹介していきます。
事件や事故に巻き込まれやすくなる
外見が原因で事件や事故にあうケースがあるため、それから生徒を守る趣旨禁止したとのこと。
しかし、そのれには明確なデータなどはなさそうで、学校側が独自で定めたルールとの見方があるようです。
参考: X
校則で禁止されやすい髪型とされにくい髪型
上記の他に出てきたのは「就職の際に企業からの印象が悪くなるから」という理由でした。
この理由には2022年、改革に挑んだのが岡山県岡山市の県立興陽(こうよう)高校が実際に企業にアンケートをとり「頭髪の校則撤廃」に挑みました。
企業のアンケート結果
そのアンケートの結果では…
刈り上げ部分と上の部分のコントラストが強いデザイン、前髪が目にかかるマッシュルームヘア、ツインテールは「印象を悪く感じる」数値が高い結果でしたが、ツーブロック、三つ編み、ハーフアップは「印象を悪く感じない」
上記のような回答を9割以上の企業からえられたようです。
参考: 東海テレビ
ツーブロックの利点
清潔感
まず1つ目は清潔感。
顔まわりと首まわりがすっきりと仕上がるので、同じような髪の長さでツーブロックにしていない場合とくらべ、いくらか清潔感が増しま、他人に対しても少なからぬ好印象を与えることができます。
清涼感
2つ目の利点は、清涼感。
顔と首まわりがすっきりと仕上がり、さらに髪の毛全体の質量も減るため、体感的にもすっきりと涼しく感じられます。特に夏の暑いシーズンには効果絶大なので、部活をしている生徒には熱中症対策としてツーブロックはよいかもしれません。
ヘアアレンジ
3つ目の利点は、ヘアアレンジの豊かさ。
髪が長いほうのブロックをどれだけ残すのかによって変わるので一概にはいえませんが、TPOに合わせてさまざまなヘアアレンジをできることがツーブロックの特徴。
髪の毛を下ろせば、刈り上げ部分が隠れるので遠目には一般的なミディアムヘアと変わらないように見せることができます。そのまま学校に行って何ら問題はないでしょう。
また髪の毛をアップにして縛ったり、オールバックにして流したりすればまた違うヘアスタイルを楽しむことができます。
ベースは同じ髪型なのに、オンとオフでさまざまなヘアアレンジを楽しめることはツーブロック最大の利点といえます。
抜け道になるか?ツーブロックに類似する髪型
年々ツーブロックに対して寛容になってきているようですが、それでもなかなか許してくれない学校もあると思います。そんな学校に通う子たちはどうすることもできないのか?
ということで、ツーブロックではないが、それに似た髪型で校則の抜け道は無いか調べてみました。
フェードカット
フェードかっととは…
サイド部分を下から上にかけて徐々に長くなるように仕上げる刈り上げの技法の1つ。
髪の長さがグラデーション状に徐々に変化していくため、ツーブロックのように2つのブロックに明確に分かれない。
引用: NHK首都圏ナビ
フェードカットはツーブロックのように2つのブロックに明確に分かれていないので、ツーブロックにはならないのですが、学校の先生がそこに理解があるかが問題になりそうです。
単純に、ツーブロックっぽい髪型がダメだ!と一点張りの先生もいるようで、そういった学校だとェードカットで仕上げても、「ツーブロックだ」という“誤審”に基づいて、翌日切り直しに来る客が少なくないと言います。
就活にツーブロックはOK?
終活ではツーブロックがデメリットになってしまうこともあるようです。
ベンチャー、スタートアップ企業やアパレル業界、クリエイター系の職種などは比較的ツーブロックが認められる場合もあります。
一方、公的機関や金融機関、飲食店などの業界は、髪型に対して厳しい場合が多く、ツーブロックは避けた方が良いかもしれません。
就活にツーブロックを避けた方がいい理由
就活にツーブロックがデメリットになるかどうか?は審査する相手の影響が大きいと私は思います。
実際、ベンチャー、スタートアップ企業でも金融機関でもツーブロックの社員はたくさんいるのが現実です。
しかし、中にはツーブロックを毛嫌いしている人もいるはずです。
もしツーブロックに毛嫌いしている人が審査する場合、髪型で第一印象にマイナス点がついてしまう恐れがあるので、すべての就活シーンには適した髪型とは言えないと思います。
まとめ
ツーブロックの抜け道になる代替ヘアースタイルはないか調べてみましたが、なかなか難しそうでした。
唯一候補としてあがったフェードカットも頭の固い先生からするとツーブロックと同じと認識されてしまう確率が高そうです。
しかし、世の中全体でツーブロックの印象はそんなに悪いものではありません。
そして、ツーブロックも長さとヘアーセット次第で学校では髪をおろして普通に見せる。休日はヘアーセットしてツーブロックを強調するといったことができるとうまく共存できるかもしれません。
ただ、早く学校側が寛容になってくれるといいですね!